AJです。
ここ数年独特な価値観や行動から支持が大きく分かれているように思うリーグ屈指のスーパースター、カイリー・アービングですが、ESPNでのレポートによりナイキとのシグネチャー契約が来季で終了する可能性がある事が報道されました。
これはNBAファンに留まらず、学生・社会人バスケ界隈にも衝撃を与えそうですね。
というのも、皆さんも知っていると思います、現在ナイキのバスケットボールラインの競技シューズでカイリーシリーズはトップレベルの人気を持つライン。
今季リリースされたカイリーインフィニティ(いわゆる8)こそ、本人がディスるほどデザイン性に失敗した事もあってか売れ行きが芳しくないように感じますが
プレイヤーモデルとしての人気は業界でもトップレベル。
それはNBAの中でも着用率が高いシューズということから、その支持率の高さが伺えます。
例えば2018年にはNBA選手が最も着用したシューズになっていて、その人気は証明されていると言っても差し支えはないでしょう。
近年のレトロコービー支持が盛り上がりを見せるまで、カイリーは選手愛用シューズの代表格だったと言うのがメジャーな見解です。
※しかし調べてみると昨季・今季はKDシューズの方が着用率が高い。PGはともかく、これは意外でした。
2022年現在でもシグネチャーラインとしては同率4位、モデルとしても全体で5位につけています。
トップにランク入りしてるのは一作前の7なんですけどね。
少なくとも一般層プレイヤーからの支持率が高かったのはプレイヤーのブランド力が1番の理由なのは明白です。
そこにはもちろん予算や履きやすさも加味されていると思いますが、購入する人のほとんどはプレイヤーとしてのカイリーに良いイメージがあったから選ぶのだと思います。
まさに、スポーツブランドが選手と契約を結ぶのはそれが主な理由ですよね。
その選手が履いているだけで売り上げの向上に期待できるからです。
しかし前述した通り、近年のカイリーは悪行(?)が目立っています。
例えば試合中のミドルフィンガー。
さらに分かりやすくもう1発
他にも彼のボストンに対する嫌悪は相当で、Fワード連発、ロゴを踏んだり、香草を焚いたり(魔除けの行動)、何かと批判される行動が目立ちます。
ボストンとの関係性は一方的にカイリーが悪いとも言えない部分もあり、それが悪行と呼ぶべきものかは人それぞれの判断になりますが(見方によってはイチャついてるようにも見える)、激しい批判の対象になりえる行動を繰り返し起こすことはブランドにとって好ましくないことです。
特に公の場でのハンドサインは言い訳できません。
これはビジネスの観点から見れば当然ですね。
今回ナイキとシグネチャー契約の延長がされないきっかけとなったとされるもののひとつに「カイリーが自身のシューズを酷評した」ことがあります。
先ほども書いた通り、カイリーは今季のモデルを「ダサい」(意訳しましたが実際使った言葉はもっと酷い”Trash”…笑)とSNS上で批判しています。
本人が批判したモデルを誰が履こうとするのか?
それはいくらファンであっても…売り上げが落ちることはあれど上がることはない事は簡単に想像できます。
カイリーはシューズ制作の過程を全く知らされなかったとして会社への不信感を露わにしましたが、
もしかするとナイキはこの時すでに見切っていたのでは…とさえ思えます。
さらに邪推にはなりますが、
カイリーは今年試合をワクチン接種拒否によって半分以上休場。
ナイキからすれば、カイリーに支払った広告料はそのままに宣伝の機会を半分にされたわけですよね。
そりゃあ問題ですよ。
さらにさらに言えば、今年プレイオフの大敗も影響があるかもしれません。
今現在カイリーがブルックリンネッツにとどまるか、とどまれるのか正直雲行きが怪しい状態。
来年のプレイヤーオプションはカイリーが持っているものの、近年彼がイメージづけた彼自身の問題児ぶりから、チームに留まるにせよ移籍することになるにせよ、ある程度敬遠されるのは目に見えます。
まあこういう人付き合い的な部分はNBAを純粋に見たい気持ちからすると見たくない部分ではあるんですけどね。
仮にどこかに移籍するとなれば、カイリーが以前発言している「ネッツから放出されればNBAを引退する」が本当に実行される可能性もあるわけです。
まさかとは思いますが、もうやりかねないんですよね。彼は。
物議を醸す振る舞い、自社モデルへの公の批判、先行きの不透明性…
さらに勝ててない状況で、カイリーのイメージは年々悪くなる一方です。
個人的には選手の個性とコート上で見せるプレイは切り離して考えるようにしていますが、あまりにも負のイメージが溢れてしまっているのは残念で仕方ない。
しかし、これらは全てカイリー自身が起こした事象に起因しているんです。
レイカーズで数年前にあったSwaggy某のように(笑)誰かにリークされたとか、そんなことでもなく、公に自分をアピールしてきた結果ですから
もしこのナイキとの契約更新がされない事が決まれば、これが自業自得と言わずになんというのかって感じ。残念ながら。
もちろんカイリー側が更新を拒否している可能性もあるし、一部ではそんな話もあります。
またはシグネチャー契約が更新されないだけで、エンドースメント契約として継続されるのかもしれません。
それでも、あれだけ人気のあったカイリーシリーズがこんな形でなくなるとすると、何か残念な気持ちにさせられますね。
しかし契約更新されなくても契約は来季まで残っています。
もし契約されないとなると、いわゆる「カイリー9」が最後のモデルになると予想されていますが、ナイキはこれにどれほどの制作意欲を注ぐのでしょうか。
しかしながら最終モデル。
今レアモノ市場はヒートアップする一方。
最後のモデルという触れ込みで、シューズ自体の評価関係なくカイリー9争奪戦が繰り広げられる事も、なーんとなく目に浮かぶなあ…。
カイリーからしてみれば、ナイキに拘らなくても良いのかもしれませんしね。
例えばチャイナブランド。彼らならカイリーがどれだけ問題児でも大金叩いて獲得に動きそうです。
個人的には、カイリーがオリジナルブランドでも作ったらとても面白そうではあります。
その可能性が、このトピックに対する唯一の救いかもしれません。
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