NBAはプロレスだ、という人がいますよね。
現在は昔ほどではないですが、コート上で敢えて闘争心のぶつかりを見せ、観客たちを熱くさせる若しくは自分たちのモチベーションにしているという話があります。
トラッシュトークもそのひとつで汚い言葉を浴びせ合うわけですが、当人たちは意外と仲が良かった、なんて事は良くありますよね。
仲が良いからこそ罵り合える部分もあるかも?中には本当に仲が悪い人たちもいるわけですが。
仲の良さはオフコートでの選手達の発言がないとファンには分からないわけですが、NBA選手同士はファンが思っているよりも結構リスペクトし合っている関係が多い事が、彼らの発言を追っていると良く分かります。
現在ファイナルでの質疑応答でも、選手間のリスペクトがここにもあったんだと分かるシーンがありました。
それが先日ジャマール・マレーのプレスカンファレンスでのコメント。
「(前十字靭帯を怪我した時に)レントゲン室で最初に来てくれた選手はクレイだった。とても気持ちの支えになった。
前十字靭帯の怪我からの復帰は長い道のりになるのは分かっていたけど、クレイは精神的にもまだ乗り越えている最中なのがその時の顔を見て感じた。
(俺の怪我を気にして会いに来てくれたのは)とても嬉しかった。
“The first person that reached out was Klay in the X-ray room.
That meant a lot to me. That helped me a lot.
Understand that from the get to go is gonna be a long journey and like seeing his face in that moment and you could tell he was still overcoming from his injury, he was still hurt mentally.
It just helped me a lot.”
クレイ・トンプソンは前十字靭帯、アキレス腱とバスケットボール選手が最も嫌う二大故障とされる怪我を連続で経験しました。
怪我したのがウォリアーズ戦だったということはあると思いますが、そのクレイがリハビリの最中同じ怪我をしたマレーに会いに行ったのは、その怪我の大変さを理解しているクレイならではの行動かもしれません。
そこから100%ではなかったものの復帰を果たし2022年に優勝を果たしたクレイはマレーにとってとてもポジティブな存在になったことでしょう。
2023年の優勝者になったジャマール・マレー。これでNBAは2年連続で前十字靭帯からの復帰を果たした選手が優勝した事になりました。
選手によってはキャリアを終了させることになると言われるACL(前十字靭帯)の損傷/断裂。
そこから復帰を果たし、優勝までこぎつけた選手がこれだけ活躍してくれると、リーグの中だけでなく世界中の同じ境遇の人たちにも大きな影響を与えてくれそうですね。
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