こんにちは、AJです。
今回プレイオフ1回戦でヒートに敗退してしまったアトランタホークスでしたが、ホークスが苦しんだ一番の要因はトレイ・ヤングの抑え込みに成功したことでした。
トレイが相手のチームディフェンスに対処できなかったことは1番の敗因と言うべき部分でしたが、ホークスファンにとってチームの正センター、クリント・カペラの欠場も大きく受け止められていますね。
これが実際どれほど影響したかは分かりませんが、ゴール下で得点力とリバウンド力を発揮してくれるカペラがいれば、少なくても今回ほどヤングにディフェンスが集中することはなかったかもしれません。
カペラは彼個人でオフェンスの脅威になる選手ではないですが、オフェンスリバウンド力の高さと、ダンカースポットでの脅威としてその価値はリーグで認められているところです。
打ち数が多くなるトレイからのこぼれ球の処理、または彼に注意が集まった時にリムに飛び込みアリウープを決めてくれるありがたさは誰よりチーム自身が理解していたはず。
ヒートとのシリーズ最後2試合に出場することは出来ましたが、どちらも20分の出場に留まりインパクトを与えることは出来ませんでした。
カペラの欠場には皮肉かのように間に合ったものの、それまで故障で離脱していたジョン・コリンズが調整時間もままならずプレイオフに参戦したのもホークスにとっては歯がゆい部分でしたね。
コリンズがもっと万全の状態でプレイオフに臨めていたら、もしかしたらもっとヒートを苦しめることが出来たかもと思うところでもあります。
ただ、チーム的にはカペラがいないこの時に、彼なしのチームでの将来性を見てしまったという見方があるようです。
これまた皮肉なものですが、カペラが欠場した間に代わりに多くの時間をカバーしたオニエカ・オコング(Onyeka Okongwu)。
以前にJerryも取り上げていた将来性の高い若手センターですが、ホークスは今回の彼の起用で、彼の成長がチームが予測していたより早い事を感じたようですね。
Jerryが書いたオコングの記事↓
流石にプレイオフでカペラが空けた穴を丸々彼で埋めることはしなかったネイト・マクミランヘッドコーチですが、レギュラーシーズンでオコングが出た試合での活躍はチームの将来に対してカペラの依存度を薄めました。
個人的にはガッツリとバム・アデバヨに彼をぶつけてみて欲しかったですが…今年はまだお預けでしたね。
以下がオコングがスタートとしての出場した試合のスタッツです↓
Onyeka Okongu | GPS | PTS | FG% | FT% | REB | BLK |
2021-2022 | 6 | 10.5 | 67.6% | 65% | 7.3 | 2.2 |
得点・リバウンドは11.1得点・11.9リバウンドのカペラと比較してさすがに劣りますが、2年目の控えセンターの数少ないスタメン機会としては充分な及第点。
ブロックに至っては2.2と、今季1.3に数字を落としたカペラと比べるとこの部門では抜きん出た数字です。
フリースローに難があるのがオコングが持つひとつの懸念点ですが、それに関して言えばカペラの方が低い数字を持っているのでむしろ好感触。(カペラのFT%は今季なんと47%という低さ!)
怪我が頻発しているカペラ。年齢も加味すると来年までの契約を持つカペラはトレードされる可能性を考えずにはいられません。
最後のテコ入れとしてカペラのような選手を欲しいチームは多くいますから、トレードはそれほど難しくないでしょう。
例えば、既にラプターズなどが今回のプレイオフでセンターの人材不足を露呈しセンターを探していると言われています。
ラプターズにとって、カペラを獲得しようと模索している噂は数年前から出ている話でもあります。
ホークスにとっては、ルーキーコントラクト中のオコングをセンターに置き換えるだけで予算も浮きますしね。
ホークスにとってはリーズナブルな脇役選手とドラフトピックを持ってくることができればカペラ放出は渋る話ではなさそうです。
今回のプレイインでのカペラの怪我が、皮肉にもホークスにとって「カペラがいない場合の仮想チーム」を見させてしまったことになったと言う意見が出てきても仕方ないですね。
個人的にはホークスがここからプレイオフで勝てるチームになるには、もう少しのコテ入れは必要だと感じます。そこには相手オフェンスのリズムを崩せるペリメーターディフェンサーなどが必要なのではないでしょうか。
それはすでにNBAにいるかもしれませんし、ドラフトで獲得を模索しても良いかもしれません。
それだけホークスはチームとして若く、この先数年タイミングを待つことができるチームです。
間違いなくカペラの存在は現在のホークスを戦えるチームに押し上げてくれた存在でしたが、彼の獲得から2年たったいま、より長い未来の成功へ向かって動かないといけないのかもしれません。
もしカペラのトレードをオープンにした場合、今オフ目玉になるであろうブレイザーズのセンター、ユスフ・ヌルキッチやキングスのドンテ・ディビンチェンゾなど、ホークスが獲得を視野に入れていると噂されている選手の獲得が現実味を増します。
これに関しては噂が多すぎますし、ガリナリを処理したがっているという話もあるのでカペラの進退に関わらない部分もあるかもしれませんが。
まあ、ヌルキッチに関しては欲しがるチームが多すぎるんですけどね笑
(ヌルキッチを獲得しちゃうとオコングへの世代交代にはならないんだけども、可能性の話)
もちろん、先ほども言ったようにサラリーキャップに余裕を作ったままチームにフィットした選手獲得を待つのも全然ありですよね。
バタフライエフェクトというには大袈裟だったかもしれませんが、今回プレイオフに満足に出れなかったことがホークスにとってクリント・カペラの依存度を下げるきっかけになってしまった怪我になっていたとしたら、
今後リーグの動向に影響を及ぼすトリガーにはなるのかもしれません。
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