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ゲイリー・ハリス離脱で恩恵を得るのは誰だ?

Orlando Magic
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AJです。

先日オーランド・マジックのゲイリー・ハリスが半月板の損傷で離脱することが報道されました。復帰時期はまだアナウンスされていません。

ゲイリー・ハリスは2シーズン前にデンバー・ナゲッツから獲得したベテランガードで、シュート力とディフェンス力のバランスの良さからマジックでスターティングメンバーとして定着していた選手。

半月板損傷は選手によって回復期間がそれぞれ。半月板の損傷具合にもよって随分変わるものなんでしょうね。

ACLやMCLほど重傷な怪我ではないものの、膝の故障ということで復帰時期に関して慎重になる部位でもあります。

例えばティンバーウルブズ在籍時のジミー・バトラーは、シーズン中の2月に半月板損傷で離脱しましたがプレイオフの4月には復帰しています。

一方でジェームズ・ワイズマンは怪我からNBA復帰は先日のサマーリーグ。Gリーグでもプレイしていたことを考えても、半年ほどは時間がかかったことになります。

この例を見ても、選手や程度によって大きく復帰時期が変わっていますね。

ゲイリー・ハリスは今オフに2年2600万ドルの契約をしたばかり。

ゲイリーに対して払い過ぎという声も多かったこの契約ですが、マジックが彼をここまで優遇した理由は大きくふたつ、ディフェンス力とアウトサイドシュート力だと思います。

特にアウトサイドシュートはマジックの中で課題に上がった最たるもののひとつだったと言えます。

スリーポイントシュート確率はリーグ全体で28位の33.1%。

スリーの試投数になると36.9本と11位にまで上がってくる事から、リーグ内ではスリーを多く打っているチームなのは明白です。

メンツを考えてみても、スターティングのフロントコートにスリーが打てるウェンデル・カーターJr.、モー・バンバがいるだけで試投数が多くなるのは必然かもしれません。

2021-2022シーズン、ローテーションに入っていた選手の中で1番スリーポイントの確率が高かったのがゲイリー・ハリス(38.4%)でした。

試投数もコール・アンソニー、オキキに続いて3番目に多く、彼がいなかったらスリーポイントカテゴリーでリーグ最下位だった可能性も見えてしまいますね。

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誰がゲイリー・ハリスの代わりにチャンスをもらえるか?

ゲイリー・ハリスの欠場の間、代わりにプレイタイムが増える恩恵を受ける選手は誰になるのか?という疑問はファンにとっては気になるところだと思います。

正直、もしマジックのロスターが全員健康であった場合ゲイリー・ハリスがスターティングメンバーになる可能性は少なかった来シーズン。

ガード陣も将来に可能性を感じられる選手が充実していて、チームはおそらくそちらに時間を与えることを優先するでしょう。

しかしながら、ペリメーターディフェンスとアウトサイドシュートの得点力としてハリスはバランスをもたらしてくれる存在でした。

その意味では、ベテランのバランサーとして安定感を与える彼に年1300万ドルの契約をした事は頷けます。

そのバランサー役の代わりにチャンスを見出す選手は誰になるのか考えてみましょう。

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①ジェイレン・サッグス

まず頭に思い浮かんでくるのはジェイレン・サッグスじゃないでしょうか。

昨季のルーキーシーズンでは大きな期待がされましたが、ターンオーバーの多さやシュート確率の低さで期待を裏切ったとも言えたシーズンになってしまった彼。

しかしシーズン終盤にはある程度アジャストした姿を見せてくれて翌年への期待を残しました。

マイナーな怪我に悩まされたのも可哀想なところではありましたね。

期待が大きすぎただけで、ルーキーとして活躍したと言える数字は残しています。

2021-2022MINPTSASTREBSTLTO
Jalen Suggs27.211.84.43.61.23.0
nba.com

マジックにとって彼は将来を担う選手の1人であることに代わらないようです。(少なくても現時点では)

アウトサイドシュートに課題は残ったものの、得点能力がNBAの平均以上なのは昨シーズンで証明してみせました。

アシスト能力も4.4を記録しシュートクリエイトができる選手の証拠は十分残しています。

そして何より、サグスはチームからポジションを与えられている選手なので、ハリスの離脱で起用法が変わる選手ではなさそう。

チーム状況がどうあれ30分は貰えそうなので、ハリスの影響は他の選手に向かいそうですね。

もし彼にアウトサイドシュートのアドバンテージがあれば、SGとしてプレイする時間が増えそうですが、今のところは考えにくいです。

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②テレンス・ロス

テレンス・ロスも気になる選手です。

特にゲイリー・ハリスの需要にあるアウトサイドシュートへの貢献について、ロスは適任に見えます。

しかし、昨シーズンのテレンス・ロスはその分野で信用を落とすレベルの活躍をしてしまった年でした。

彼のキャリア3P%は36%ですが、2021-2020シーズンは29.2%。

30%を切るのは厳しい数字ですね…。

サグスの21.4%、オキキの31%とともにテレンス・ロスの3人がチームのスリーポイント確率を下げた戦犯のように思います。

2021-20223PM3PA3P%PTS
Terrence Ross1.24.229.2%10.0
Jalen Suggs0.94.121.4%11.8
Chuma Okeke1.75.331%8.6
nba.com

ロスは2年前のスリーポイントも34%。

これでアウトサイドシュートの貢献に対して信用力があるとは現時点では思えません。

元々テレンス・ロスはチームのシックスマンとしてベンチからの得点力を主な役割としてポジションを獲得していますが、

ここ数年は正直なところ得点力以外のスタッツを期待できない選手になってしまっています。

昨季は出場時間もマジックで在籍している5年間の中で最低になる23.0分間になってしまいました。

ジャイレン・サッグスと同様、チームでロスの役割はもう決まっているように思います。

去年から大幅にシュートタッチを良くしない限り、ロスに大きく役割が回ってくることはあるのでしょうか。

若手に多く出場機会を与えようとしているマジックにあって、今は余計少し考えにくいというのが本音です。

ラプターズ時代にはスリーポイント39.5%を記録していた年もあったのでシューターとしての素質はあると信じたいですが、現時点のロスターで彼がこれ以上の役割をもらうことは難しいでしょう。

ディフェンスやサイズをアドバンテージにできればポイントで出場時間が増える期待もできますが、フランツ・ワグナーの存在が難しくしているように思います。

依然として得点力自体には期待があるので、今後はトランジションやカッティングからのリムアタックなどインスタントに得点を重ねるパターンで得点の大量生産を期待したいですね。

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③コール・アンソニー

ハリスの欠場で出場機会を増やせると予想できるのがコール・アンソニーです。

マジックは先述したサッグスやロス、フランツ・ワグナー、マーケル・フルツなど、若手で出場時間を約束されている状況の選手が多い中、唯一と言って良いほど微妙な位置にいるように思うのがコール・アンソニー。

コール・アンソニーはコンボガードと評価できるタイプの得点力があるガードですが、来季のスターティングラインナップ予想にはフルツとサグスの名前が並びます。

What lineups could the Orlando Magic roll out next season?
Given the number of multidimensional players on their roster, Orlando’s coaching staff could get creative with their rotation next season

しかし、2年目の昨季彼はチームで1番と言っていいほどの活躍を見せました。

今回の比較対象にしているアウトサイドシュート力ですが、33.8%と褒められた数字ではないもののチームで見ると5番目に良かった数字。(ローテーションに入っているメンバー内)

2021-2022GPGPSMINPTSASTREBSTLTO
Cole Anthony656531.716.35.75.40.72.6
nba.com

その他にも、出場時間チーム1位、得点チーム1位、アシストチーム1位、リバウンドチーム3位と明らかに2021-2022のマジックでチーム中心の活躍をしていた選手です。

アシスト力は明らかにフルツの方が現時点ではありそうなので、正PGを取れないのは仕方ないですが、昨年の活躍度を見るとSGの座を勝ち取れないのは少々疑問です。

サグスを育てたいとはいえ、アンソニーもまだ22歳。

昨年度の活躍を見ればスターティングに名を連ねて不思議はないと思うのですが。

もちろん予想でサッグスがスタメンになっているだけで、実際はアンソニーが選ばれる可能性もあるんですけどね。

ただ多くの予想通りサグスがスタメンになった場合、コール・アンソニーが1番ハリスの穴を埋める役割を得る選手になると思います。

どちらかと言うとPGに近い選手だと思いますが、得点力がありプレイメイクもできる彼はフルツとサグスどちらともコンビを組めるタイプのプレイヤーです。

本来ゲイリー・ハリスの穴を埋めるポジションにいる選手ではありませんが、

いわばマジックはアンソニーの使い所や出場時間に悩むだろうシチュエーションにあります。

元々現ロスターの中で出場時間が減ることがもったいない選手なので、ローテーションプレイヤーの穴埋め部分に「いの一番」で使われる選手としてコール・アンソニーが選ばれる可能性はとても高いと思います。

個人的には彼がスタメンガードになる可能性は高いと思うのですが…。

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まとめ

現時点でゲイリー・ハリスの欠場をそのまま穴埋めできそうな選手はマジックにはいません。

ただ、チーム状況を踏まえてもコール・アンソニーの出場時間が増える可能性が1番高いと思いました。

チームが浮上するにはまだまだ選手個々の成長が必要だとは思いますが、

有望選手の数ではヒューストン・ロケッツやOKCサンダーに負けない魅力があるチームだと思っています。

16.3得点のコール・アンソニーがチーム得点リーダーになることから変わって欲しい得点問題はありますが、

サッグスやフルツ、ワグナーやバンケロなど得点にすぐにでも貢献できそうな選手は多く揃っているため、来シーズンには平均20得点の選手がいるところを見たいですね。

コール・アンソニーもその能力がある選手だと思います。

ハリスが欠場している間に再び信用を獲得して、ハリスの復帰後にも多い出場時間を獲得できていれば嬉しいところです。

https://basketballforever.com/2022/08/28/orlando-magic-guard-gary-harris-reportedly-tears-meniscus

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