こんにちは、AJです。
先日ついにトレードが行われたドノバン・ミッチェル。クリーブランド・キャバリアーズに移籍することが決まりました。
ユタ・ジャズからの放出が確定的だった状態が長かったオフシーズンを考えると、「やっと決まった」と言うのが本音なところですね。
そう思うほどに時間のかかる駆け引きになっていたトレードトークですが、
オフシーズン通してドノバン・ミッチェルのトレード先候補に上がっていた有力チームはニューヨーク・ニックスでした。
他にはマイアミ・ヒート、ロサンゼルス・レイカーズなど、トレード候補の噂は複数ありましたがどれも現実味は帯びていなかった様子。
最終的にはニックスもドノバンとのトレードアセットとして材料になると言われたRJバレットと4年の契約延長をアナウンスし、これが実質ドノバン獲得に匙を投げたアクションだったと受け取って良いと思います。
しかし、ニックスの獲得意欲はかなり本気度が高かった模様です。
関係筋の話では、ニックス側は「ジャズがニックスに要求してくるものが、他のチームに要求しているものより多かった」と不満を口にしているそう。
この”不公平”なトレード要求が、ニックスとのトレード実現に至らなかった理由だと考えている関係者もいるようです。
「ニューヨークデイリーニュースのStefan Bondyによれば、ニックスはジャズとの交渉がフェアな立場で行えなかったと感じているそうだ。
ニューヨークのエグゼクティブたちは、彼らがオファーしたRJバレットと複数の1巡目指名権を中心にしたアセットが、今回ジャズがキャブスから受け入れたトレードオファーよりも良かったものだったと信じていると報じられた。」
“According to Stefan Bondy of the New York Daily News, the Knicks felt they did not get a “fair shake” in their negotiations with the Jazz. Executives in New York reportedly believed that their proposals, which were structured around RJ Barrett and several first-round draft picks, were better than the offer Utah accepted from the Cleveland Cavaliers.“
-via Larry Brown Sports
少なくてもトレード先候補にキャブスの出現は突然でした。
ファンの間では”スティール”と揶揄されるほど、いきなりのキャブス行きは突然の情報でしたね。(トレードの噂あったっけ?)
突然の出来事はともかく、実際トレードアセットの価値に差はあったのでしょうか?
(今回は契約金や契約年などでの得は考えずに見ます)
キャブスがドノバンを獲得した際のトレードアセットはこちら↓
キャブス獲得
ドノバン・ミッチェル
ジャズ獲得
コリン・セクストン
ラウリ・マルカネン
オチャイ・アバジ
1巡目指名権3つ(2025,2027,2029)
1巡目スワップ2つ(2026,2028)
これから強くなるだろうキャブスとのスワップは実質起こりにくいので、これは保険とはいえガッツリ貰ってますねえ…
これでもあげすぎ感はありますが、近年の”1巡目指名権くれくれ”状態がインフレを起こしているので仕方のないところなのでしょうか。
1巡目指名権3つ持ってれば1人は良い選手取れそうだけどな…
対してニックスが1番近々でオファーをしていたものはどうなっているでしょうか?
ニックス獲得
ドノバン・ミッチェル
ジャズ獲得
RJバレット
イマニュエル・クイックリー
1巡目指名権2つ
どうでしょう?
スワップ権は足される可能性があったにせよ、個人的にはむしろ少ないような気がします。
ただこれはクイックリーをニックスが大きく評価した結果だったのでしょうね。
実はニックスは、このひとつ前にオファーしていたものがあります。
それがこれ↓
ニックス獲得
ドノバン・ミッチェル
ジャズ獲得
RJバレット
オビ・トッピン
ミッチェル・ロビンソン
1巡目指名権3つ
このリストだとかなりキャブスのオファーに匹敵する見た目ですね。
予想するにこっちのオファーがニックスの本気度が高かったもののように思います。
こちらのアセットを見てから予想すると、おそらくクイックリー側のオファーは反応を見るために提示したものっぽいですよね。
ジャズがこのオファーを断った理由はミッチェル・ロビンソンの6000万ドルの4年契約が邪魔だったと言われています。
このオフシーズンにニックスが早めに動いてしまったのが仇になったのかもしれません。
もしかしたら、ゴベアーを放出したばかりなのに「スペースを広げられないセンターに大金を払うのは止めたい」という思いもあったのかも。
まとめ
ニックスは今回キャブスにトレードを持って行かれたことに不満が大きいようですが、トレードオファーの違い、皆はそう思ったでしょうか?
個人的にはそれほど大きな差はなかったように思います。
敢えて言うなら、RJよりセクストンの方がサインアンドトレードで安めに契約を済ませられるところが違いだったかなと思います。
マルカネンの契約も2025年まで残っているとは言え、スリーまで打てるパワーフォワードと、契約が2026年までのゴール下プレイヤーであるミッチェル・ロビンソンを比較した部分もあるかもしれませんね。
噂ばなしですが、ドノバン・ミッチェルは出身がニューヨーク。
チームに留まってくれなかった彼への、ジャズからの”最後の嫌がらせ”という話もあります。
これは眉唾ものですが、あのダニー・エインジならそんな意地悪もしそうとは思ってしまいますね。
ニックスが今後フォーカスしなくてはいけないのは、おそらくランドルの処遇です。
ブランソンを獲得したとなると、ランドルはボールシェアを少なからず譲るプレイをしなくてはいけませんが、それは今のところ彼にとって1番難しい解決方法でしょう。
チームにとっては放出してPFのポジションを一度スッキリさせた方が試合は作りやすいと思いますが、
シーズン開幕に向けてニックスがどの選択を選ぶのか気になるところですね。
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