こんにちは。AJです。
トレードデッドラインを目前にして行われた4チーム間トレードで、ゴールデンステイト・ウォリアーズのセンター、ジェームス・ワイズマンはデトロイト・ピストンズに移籍することが決まりました。
先日取り上げた通り取り消しになる可能性もあったトレードでしたが、現地2/13時点のニュースではウォリアーズがなんだかんだで承認し、結局問題なく(?)行われるようです。
このトレード、ワイズマン本人のキャリアにとっては好転する転換点に出来そうな重要な移籍になりそう。
今回サディック・ベイを放出してまでワイズマンを獲得したピストンズにとって、信頼できるセンタープレイヤーはシーズン通して欲していた人材です。
アイザイア・スチュアートがプレイスタイルにアウトサイドシュートの可能性を広げている中、彼が自由に動けるようガッチリしたセンタープレイヤーを欲しがっているだろうことは予想できていました。
シーズン開始時、理想は5アウトできるチームを作ろうとしていると言われ、昨シーズンに獲得したマービン・バグリー三世に期待が寄せられましたが鳴かず飛ばず。
ルーキーのジェイレン・デュレンはとても良いリバウンダーに見えますが、オフェンス力にまだ改善が必要のようです。
そこで今回獲得したワイズマン、実は2020年のドラフト時にチームのジェネラルマネージャーであるトロイ・ウィーバーは彼の事をドラフト1位の選手とランク付けしていたほど評価していた人物です。
それから2年以上経ちその評価がどう変化しているかは分かりませんが、獲得した経緯から見ても期待をしているのは間違いありません。
今回ワイズマン獲得のために放出したベイは今季平均14.8得点とチームで3番目の得点力を見せていた中心選手でした。(故障で今季全休になったカニングハムを入れると4番目)
将来性も高そうな選手だっただけに、そのベイを手放してまで獲得したワイズマンへの期待は決して小さくないでしょう。
ウォリアーズでチームメイトだったドレイモンド・グリーンは、Youtube/Podcastの番組The Volumeでワイズマン移籍にエールを送っています。
「デトロイトに移籍することは彼にキャリア再生のチャンスを与えることになる。それは彼にとって望んでいた事のはずだ。
…ワイズマンはプレイタイムをもらえる場所でプレイする必要があった。継続して時間をもらえるところをね。そこはきっと優勝を狙えるようなチームではないけれど。
…デトロイトでは、大勢の若い選手が多くのミスをする。彼はその多くのミスの中でプレイし学ばなくちゃいけない。経験は人生で最も偉大な先生なんだから。
彼が出場機会を与えられるチームに、ミスをしても出場し続けることができる機会を得れることは嬉しいことだ。彼はとても才能があり技術もあるけど、これまで機会を与え続けられる環境には居れなかったからね。」
“Being moved to the Detroit Pistons gives James an opportunity to restart that. And I think that’s such a beautiful thing.
…James Wiseman needs to go somewhere where he can play, where he can get minutes and reps, and he’s not expected to compete at a championship level.
… It’s happened for him in going to Detroit, where you’re with a bunch of other young guys who is gonna make a ton of mistakes, and you just get to play through those mistakes and learn from those mistakes because, as we know in life, experience is life’s greatest teacher.
So for James Wiseman to go to a situation where he will have the opportunity to play and play through mistakes, it’s great for him, because he’s super-talented, super-skilled, just haven’t had the reps.”
-The Volume “The Draymond Green Show”
ピストンズでは最初からスターティングセンターでプレイすると予想されているワイズマン。
どのようにプレイ機会を与えられるかは分かりませんが、NBA入りしてからの2シーズン半で出場回数はたったの60回。
昨季の怪我の影響もありますがまだ1シーズン分もプレイしていません。
さらに優勝を目指してベテラン中心に役割が固まっていたウォリアーズで出場時間を継続して貰えなかったのは彼にとって歯痒いシチュエーションだった事でしょう。
2020年の全体2位指名、期待が多い中いまだに実力を見せきれていない感の強い彼ですが、そのオフェンス力の片鱗は度々見せてくれています。
今回デトロイトでどれだけの活躍をしてくれるか楽しみですね。
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