現地時間15日、Houston RocketsはArmoni Brooksと複数年の本契約を結んだことがアナウンスされました。
詳しい内容はまだ公表されていないものの、ESPNのWojからのレポートによると4年契約という長期契約で、少なくとも1年目の契約は保証されているそうです。
Armoni Brooks(アモニ・ブルックス)は主にSGとしてアウトサイドシュートを武器にするシューター。得点力に期待できるガードやウィングが多い中、スペースを広げるためのシューター要員として確保された事が予想できます。
スリーポイントを多用するため、シューターとしてのイメージが強いArmoni Brooksですが、どちらかというとオフドリブルからシュートに行くのを好む選手に見えます。自分の強みを活かすのか、それともスポットシューター的な役割にアジャストしていくのかはまだわかりませんが、少なくても彼のプレイクオリティは2020-2021シーズンの昨年ドアマットチームに沈んだロケッツで既に確認することができました。
ロケッツは2020年シーズン序盤にJames Hardenのトレードでチームを再建することになり、若手を中心にシーズンを送った昨シーズン。
再建の骨格自体は昨年オフシーズンでのChristian Woodの獲得と、まさに拾い物だったKevin Porter Jr.のPG起用でほぼ出来上がったと思われますが、それ以外は恐らくまだ若手を選定している状態。Armoniはその中で故障者が続出した4月にGリーグからコールアップされ20試合に出場し、NBAデビューを果たします。さらにシーズン終盤の5試合ではスタートとして出場し、全て二桁得点を記録しました。シーズンの平均出場時間が26.0分ながらも3ポイント成功数3本以上を12回、個人最高本数の6本も3回記録しています。
スポーツメディアのAtheleticでは比較選手としてNick Youngをあげていて、そこからもシュート力は既に高く評価されていると言って良さそうですね。
8月下旬のキャンプインの時にExhibit10契約から始まり、10月14日に2way契約、そこからたったの1日で4年の本契約と、本人にとっても怒涛の展開だったプレシーズンだったかと思います。
4年契約をしたとはいえチームはまだArmoniを見定めている状態。契約金額は年1〜2億円と予想されているので、ロケッツからするとリスクはほぼありません。
チーム内では出場時間をJalen Green、Josh Christphor、Kevin Porter Jr.から奪わなくてはいけないポジションになります。恐らくプレイするのはウィングとして起用されることが主になりそうですが、Ja’Sean TateやDanuel House Jr.、Eric Gordonと争うのもこれまたハードそうです。
そんな中ヘッドコーチのPaul Silasは彼のディフェンスに対しての取り組みや成長を評価しているようです。
大手のメディアからも、今シーズンロケッツのディフェンスは壊滅的と予想されています。その中でディフェンス力として扱われることができれば、先述した選手達との違う役割を持ってプレイタイムを獲得できるかもしれません。
まだほとんど無名と言っていい23歳の選手ですが、昨シーズンやプレシーズンでの活躍からリバウンド力もあると期待できます。リバウンドができるシューターは長生きしやすいというのが私の持論ですが、どうでしょうか?
もしかしたらロケッツには残らないかもしれませんが、今おすすめしたいGリーグ上がりの選手です。気になる若手の1人として気にかけてみてください。
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