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渡邊雄太がウォリアーズに来ると思える理由と、来ないと思ってしまう理由

Golden State Warriors
この記事は約10分で読めます。

AJです。

先日バスケットカウントさんの記事でこんなものを見つけました。

渡邊雄太の「オールラウンドなディフェンス能力」や「トランジション適性」は、王者ウォリアーズの目に留まるか
ローテとカバーを繰り返すウォリアーズに適性アリNBAの新シーズン開幕まであと2カ月、2年間を過ごしたラプターズとの契約が満了となった渡邊雄太の去就がいまだ決まりません。日本のファンはアジアカップでのパフォーマンスを楽しみながらも、NBAでの契約がま

渡邊雄太の持っている能力が意外とウォリアーズにハマっているんではないか?という意見のものでした。

これは、この前書いた記事にも少しだけ書いていましたが、同じようにウォリアーズにチャンスがあるんじゃないかと期待していたので、似た考えの記事を読めて少し嬉しいです笑

ただこれは日本人目線だからという部分は否めませんね。

渡邊雄太よりも実績も能力も備えている選手は沢山いますから、渡邊に注目してしまうのは日本人ファン独特の視点ということは念頭に入れないといけません。

事実、現状は「ウォリアーズももうないだろうな…」と思ってしまえる感じになってきています。

今回はバスケットカウントさんの意見と、いつも通りアメリカからのメディア・情報を見比べながら、渡邊がウォリアーズに来れる可能性と来れない可能性を見てみましょう。

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来れる理由①渡邊雄太のスタイルがチームとフィットしている

バスケットカウントでこの記事を担当されている神高尚さんは、要約すると渡邊雄太が「頻繁なローテーション、スイッチングをするウォリアーズディフェンスのスタイルにフィットする」と説明しています。

これには渡邊が持つ「複数ポジションをディフェンスできる」強みと、「一方で素早いガードや重量級のセンターへのマッチアップはまだ対応できていない」弱点の一長一短も上手く組み込める、と予想しているわけですね。

オフェンスに関しても、渡邊雄太のトランジションやリバウンドにハッスルするスタイルはウォリアーズのフローなオフェンス、常に動き回るシステムにマッチしていると言えるでしょう。

オット・ポーターが昨シーズン役割を得ていたスクリーナー&スリーの役割がポーターの移籍により空くことからも、節約をしたいウォリアーズにとって安価で契約できる渡邊雄太に目を付ける可能性があるかも?と期待させてしまう環境でもありました。

完全にとは言えなくても、空いたポーター部分の埋め合わせには貢献できそうな持ち味を渡邊雄太は持っています。

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来れる理由②ジャパンゲームがある

2022年プレシーズンにウォリアーズがジャパンゲームを開催することも、実は影響するんじゃないかという期待を抱いていました。

プレシーズンはレギュラーシーズンを始める前の予行演習的な期間で、レギュラーシーズンのロスタースポット15よりも3人多い18人(ツーウェイを含めると20人)の契約が許されています。

レギュラーシーズンが始まるまでにメンバーを選定する時間として多めの枠が用意されているんですね。

今回は日本に来るということもあり、話題作りや日本へのサービス精神として日本人選手をプレシーズン枠に入れてくる可能性はあるんじゃないかと思っていました。

ジャパンゲームで日本人選手のマッチアップなどあれば、日本での盛り上がりは見ずとも想像できます。

現地でも実現した瞬間がありましたが、これを日本で観れるとなれば日本人にとってその高揚感は比較できないレベルになるでしょう。

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特にアメリカはスポーツエンターテイメントの姿勢がプロですから、そこを視野に入れてる可能性は十分あるんじゃないかなーと期待も込めて考えていました。

プレシーズンは成績とも関係しない所で自由が効きますしね。

レギュラーシーズンまでにはカットされるかもしれないけど、プレシーズン帯同はあり得るんじゃないかと願望も込めて思ってしまいます。

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来れる理由③現地メディアでも渡邊雄太は評価される存在

これはトロント視線の記事なので、日本人ファンの次に渡邊雄太にひいき目があるとも言える意見ですが、

「渡邊が未だにどこからもオファーを受けていない事が不思議」と言ってくれているメディアもあります。

Will Raptors regret not bringing back Yuta Watanabe for 2022-23?
The Toronto Raptors made Yuta Watanabe a fan favorite over the last few seasons. Plucking him from the ranks of the G League and utilizing his unique skill...

「まだどのチームも渡邊に連絡していない、これは意外なことだ。彼はまだリーグでやれることが多くある選手だと思う。

少なくても、彼はベンチの最後のメンバーとして鼓舞するしつこいディフェンダーになれる。これはトロントを含めて、NBAのほとんどのチームにとって使える選手のはずだ。」

“No NBA team has bitten on Watanabe just yet, which is surprising considering that he still has a ton of juice left in the tank. If nothing else, he’ll be a pesky defender that can beef up the back end of the bench. That’s something most teams, Toronto included, could use.”

– FANSIDED
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トロントからの目線としてどうしてもひいき目になっていると考えたとしても、この1年渡邊雄太を1番見てきたのは間違いなくトロントの人たち。

その人達からの意見で「渡邊はやれる」と言ってもらえると、少なくても彼がNBAにいてもおかしくないレベルなんだと思えるラインにはいるとファン的にも希望を持てるところにはなりました。

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来れない理由①すでに補強が行われた

では、実際にはこちらの考え方が現実的ですが、ウォリアーズには来れないと思う理由は何になるでしょうか?

何よりもまず、すでに補強が行われてしまった事です。

オフシーズンに入り、ウォリアーズは昨シーズンロールプレイヤーとして活躍してきた選手たちをこぞって手放しました。

特にゲイリー・ペイトン2世をあっさりと手放したのは意外でしたね。

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しかし、チームはFAからドンテ・ディビンチェンゾを獲得しこの部分を補いました。

ペイトンほどのアスレティシズムはありませんが、運動能力とIQを兼ね備えた器用な選手です。

2021年にはバックスの一員として優勝も経験していて、控え補強としては文句なしだったと思います。

さらにチームは先日ジャマイカル・グリーンを獲得しました。

これが渡邊雄太獲得の淡い期待をほぼ完全になくさせた補強でした。

オット・ポーターJr.とビエリッツァがいなくなったウォリアーズには控えのセンターとフォワードに穴が空いた形になりましたが、このグリーンの獲得ひとつでその穴を二つとも埋めるとスティーブ・カーが話しています。

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彼の獲得はオットとベリを失った合理的な埋め合わせだよ。1人で2人分の埋め合わせができる。

彼は4番と5番両方の役割をこなせるからね。

ドレイモンドとプレイする時、場合に応じて4番にも5番にもマッチアップできる。」

“He’s the logical replacement for Otto and Beli,” Kerr said. “One guy replacing two. He’s capable of sort of playing either role, the four or the five. If he’s playing with Draymond, he can stretch the floor and can guard the five, while Draymond guards the four. He gives us frontcourt flexibility.

ーSteve Kerr on The Athletic
Steve Kerr one-on-one: On Warriors' changes, James Wiseman, 'foundational six' and more
How will Golden State replace ex-assistant Mike Brown? How might veteran additions fit in with the core?

ジャマイカル・グリーン獲得に伴い、渡邊雄太が入れるかもしれなかった役割は埋まったと考えて良いでしょう。

来れない理由②”ファンダメンタルシックス”と若手のチーム構成

そもそも、スティーブ・カーは試合の多くの時間を”ファンダメンタルシックス”でプレイするつもりだと言っています。

チームのコアになる選手、ステフ、クレイ、ドレイモンド、ウィギンズ、プール、ルーニーの6人の事ですね。

カーはこの6人がチームにとって最も重要な選手と考え、この選手達さえいればどうとでもなると考えているようです。

チームにサラリーキャプがないながらもルーニーだけは契約したのも、彼だけは手放さないという方針が見て取れました。

そのサポートとして先程説明した補強組の2人と若手に与えることが予想されています。

ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディー、ワイズマンの3人がこの若手枠プレイタイムの主な対象者になります。

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特にムーディーはプレイが完成されているので、プレイタイムをもらいやすいと考えられていますし、

昨シーズンでの活躍を見るとクミンガも負けず出場する時間はもらえそうですね。

ワイズマンはどのくらい出れるのかまだ分かりませんが…

さらに今年のドラフトで獲得したボルドウィンJr.とライアン・ローリンズもここの時間を奪いに行く事になるでしょう。

ボルドウィンJr.はプールに近い匂いがして、現時点ですでに高い期待が持たれてます。

とにかく、チームとしてはファンダメンタルシックスで既に形は出来上がっており、残りの時間は若手に経験させる事を考えていることになります。

渡邊雄太はもう若手枠とは見なされないので、ここに中途半端なベテランを1人入れよう、とはなりにくいのは想像できるかと思います。

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来れない理由③最後のスポットは予備とイグダーラ

それでもロスタースポットはまだあります。

残っているスポットは8/1時点でふたつ。

しかし、例年ウォリアーズは予備としてスポットをひとつ空けておく傾向があるので、ひとつは空きのまま保持されるでしょう。

そして残りひとつの席はアンドレ・イグダーラのものと言われています。

si.com

イグダーラ本人はまだプレイするか引退するか考えている最中とのこと。

とはいうものの、昨シーズンのプレイオフでベンチからアドバイスをしていたシーンなど、プレイしなくてもチームをヘルプしていた姿は記憶に新しいですね。

これはイグダーラ次第になりますが、チームにとってはメンター的な役割でチームにいて欲しいという気持ちが強そうです。

そうなるとさほどプレイも必要なく、身体的な衰えは考えなくても良いので契約に至るのではないかなと思っています。

仮に引退することに決めたとしても、ここのスポットは選手のメンターになれるベテランを入れようとするんじゃないかなーと。

お手頃なところにカーメロなんかもまだいますしね。

これで、残っていたスポットは全て埋まることになります。

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まとめ

渡邊雄太がウォリアーズにフィットするんじゃないか?という予想/希望は日本人ファンとしてのバイアスがかかっていたとしてもある程度まともな意見だったと思います。

しかし、周りを見れば経験もあり将来性もある選手が沢山。

これがNBAのレベルの高さですね。

特に、ジャマイカル・グリーンの獲得は日本人ファンが夢見たシナリオを遠慮なく破壊した補強になりました。

台頭してくる若手の存在も考えると、渡邊雄太の経験と年齢はウォリアーズにとってとても中途半端な履歴書になってしまうでしょう。

まだウォリアーズに望みを託すとすれば、ほんのわずかですが、ジャパンゲームのためにプレシーズンだけでも呼んでくれることでしょうか。

結果、ウォリアーズに渡邊雄太がくる可能性はほぼ皆無ですが、

おそらくGリーグから契約を貰えれば、シーズン中にコールアップしてもらえる優先順位の高い選手になれると思います。

ウィザーズの可能性もないかなあと考えてしまうんですが、あの揃ったフォワードのメンツじゃ入る余地がないんだよね…

https://www.theplayerstribune.com/posts/yuta-watanabe-toronto-raptors-basketball-nba

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