AJです。
ファーストラウンド敗退に終わったラプターズ。
個人的にはファーストラウンドで2勝出来ただけでも上出来なシーズンになったかと思います。
なにせシーズン通して不安定なチームでした。
最後まで強いのか弱いのか、評価しきれない感じでしたね…
しかし正しく進めば未来は明るいのは確かです
スコッティ・バーンズはルーキーオブジイヤーを獲得し、
フレッド・バンブリートはオールスター選出、
パスカル・シアカムはオールスターには届かなかったものの故障からの復帰後の活躍はまさにオールスターレベル、オールNBAチーム入りの可能性も議論されるほど活躍しました。(5/27にオールNBAのサードチーム入りが発表)
トロントという土地柄アメリカ本土からは注目が薄くなりがちですが、個人賞の獲得を見ても成功したと言って良い一年だと思います。
問題はこれから「勝てるチーム」に返り咲けるかですね。
そして、日本人ファンにとっては1番気になると言っても過言ではない渡邊雄太の去就。
さすがに情報量が多くなるので噂が出るたびに話題にしていこうと思っていますが、とりあえず現状から書かせてください
昨年書いたブログでは「年7億円契約も出来るで!」みたいな大口叩いた気がしますが、その期待はどうやら大きく外れそうです…。
セーフティープロトコル(コロナでの隔離期間)を受けた後、完全にローテーションから外れてしまった渡邊雄太。
地元メディアからもチームシステムとの相性はパーフェクトとの評価を受けることが多いんですが、それでも起用機会の少なさに彼のチーム残留に自信を持つメディアはほぼ皆無です。
それも仕方ないでしょう。
当初渡邊の活躍に変わりコートに立つことが減ったように見えたクリス・ブーシェイは、結局昨年までのように20分以上の出場機会を得ることが増え、ニック・ナースのお気に入り選手だったことをファンみんなが思い出しました。
ブーシェーのプレイタイムが増えたのは、監督の期待に応えてしっかり活躍したブーシェイ自身が持ってきた結果でもあります。
渡邊が出る機会を減らしたのは彼だけが理由ではなく、
スコッティ・バーンズの予想以上の活躍/フィットや、
OGアヌノビーの戦線復帰。
さらに後半戦トレードで獲得したサディアス・ヤングの活躍がダメ押しになってしまいました。
ヤングはファンからしても悔しいほどに今のメンツにフィットしていたので、この選手は確保しておきたい貴重なベテランです。
プレシャス・アチウワと合わせてポジションレスラインナップでセンターにマッチアップできるヤングは、今フォワード陣が充実しているラプターズにとっては確かに渡邊よりも貴重な存在になってしまいますね。
今オフも、おそらくヤングの再契約は最優先事項のひとつと予想できます。
ヤング自身もチームを気に入っている趣旨のコメントを日常的にしているので、再契約は双方の目論見になっていそうです。
一見このヤングの存在が渡邊雄太のスポットを奪ってしまいそうですが、それに関して言えばむしろ逆かもしれません。
それはラプターズのサラリーキャップに余裕がない事が影響しそうです。
先程話していたクリス・ブーシェイは現在の年棒が約7億円。
ブーシェーが勝ち取った契約ではありますが、今のラプターズには彼に対して10億円前後の契約を再度する余裕はなさそうです。
しかしブーシェイも既にリーグから存在感を示している選手。おそらく今と同程度の契約で欲しがるチームはあると思います。
カナダ人のブーシェイなだけあって、カナダのチームにいる事を優先するか自分への評価を優先するかによりますが、大方のパターンだと契約金が多い方に行く方が可能性が高いですから、ブーシェイをラプターズが手放す可能性は大いにあります。
むしろほぼ確実と見る向きもあり…ここは予想だけでは把握し得ない部分ですが
サディアス・ヤングを獲得できていなければクリス・ブーシェイに対して意欲的になったとは思いますが、おそらくヤングの方が契約金も安く済みますし、そこまで彼に執着しないでしょう。
そしてもう1人のカナダ人選手、ケム・バーチ。
彼もセンターとして及第点の活躍をしたとは言われていますが、このプレイオフで足りないと思われた部分が結局このセンターポジション。
どこからかセンター選手の獲得を画策しているとすれば尚更、ブーシェイとバーチどちらも残る可能性は少し考えにくいです。
来年さらに成長したアチウワ、バーンズがセンターポジションで活躍できるとすれば余計考えにくいですね。
そう考えると、控えとしてのSF/PF、シュートが打ててマルチのポジションでディフェンスできる渡邊はコスパの良い選手に見えます。
この2年間で既にチームにフィットしていることは分かっていますから、他の選手を獲得するときフィットしないかもしれないというリスクも渡邊にはないですよね。
チーム予算、既に獲得している信頼(フィット)、ポジションレスのスタイル
ここあたりを考えれば、渡邊雄太がラプターズに残留する可能性は充分あり得ますね。
ただし、おそらく契約できても4000万円前後〜1億円程度の契約に収まるでしょう。
その額に渡邊が納得できるなら、ラプターズで彼を来年も見ることができると思います。
ただ、少し気になるのは他チームからの評価です。
それなりにリーグでも存在感は示した2年間にはなったと思いますし、もしかしたらそのコストの安さから欲しがるチームがあってもおかしくない選手にはなっているかなと考えます。
ここは探しても、やはり現時点で渡邊くらいの選手には噂も出てきていないので何とも言えないところではあるんですが。
もし1億円〜2億円の契約額でも提示してくれるチームがあれば、ここは渡邊次第ですが…そちらのチームに行ってもおかしくはないと思います。
しかし一応渡邊もトロントを気に入ってはくれているようです。
プレイタイムをもらっていた頃の記事なので今とはもしかしたら心境が違うかもしれませんが、「出来ればトロントに長くいたい」と言ってくれています。
トロントにいる友達から聞こえてくる話でも、日本人コミュニティや日本食レストランにも顔を出しているようです。
メンフィスのころと比べた日本人の多さには幾ばくかの安心感を持ってくれているみたいですね。
個人的にはそれでもプレイタイムを多くくれるところに行って欲しい気持ちもありますが…難しいところ。
ニック・ナースも選手起用が定まらないコーチですから、ラプターズに留まって良いのかむず痒いところですねー。
それでも、一度は”ラプターズのシックスマン”の可能性も話されたほどそのフィット感は抜群でした。
どうするか選ぶのは渡邊次第です。
おそらくラプターズを選ばなければNBAにいられないところにはもういないとは思いますから。
ただ契約額は当初予想していたよりもかなり安くなると思います。少なくてもラプターズでは。
このオフシーズン、彼がどういった決断をするのか焦らず見守りたいですね。
渡邊雄太に関してはなるべく足繁くアップデートしたいと思います。
みんなで彼の噂に聞き耳たてときましょう!
追記:7/15続報記事アップしました↓
コメント
2wayや10日間契約以外で4000万の契約は結べなかったような気がするのですが、勘違いでしょうか?
ご指摘ありがとうございます!
おっしゃる通りリーグ経験がある選手の最低年棒は現在90万ドルほどですが、金額に関してここではGリーグの場合も考えてしまっていました。その場合リーグ全体からのコールアップ権利があるのでラプターズ確保にはなりませんが、ラプターズは過去にもコールアップしそうな選手を905で獲得していた事があります。
NBA経験者の場合Gリーグでの契約額は37万ドル、約4000万円程度と予想されますので、ラプターズコミュニティに残る可能性の最低獲得金額予想としてそこに記入しました。
書いている時は気付かず説明が足りなくなる事も多いので、指摘していただけるのはありがたいです。間違いがある事もあると思いますが、今後もよろしくお願いします。
説明していただきありがとうございます。