サクラメント・キングスはディフェンダーを探しているそうです。
それもそのはず、ここまでの今シーズンのディフェンシブレーティングはリーグ17位
決して悪い…とまでは言えないけど、プレイオフを勝ちたいなら改善したい数字ですね
ラプターズのOGアノノビーもパスカル・シアカムも狙っている噂がありましたが今月一気に取られてしまっています。
実際どこまで本気で狙っていたかは分かりませんが…
少し出遅れた感のあるキングスですが、誰を狙えば良いでしょうか?
実はキングス、昨シーズンからディフェンダーを探していました。
その時はマティース・サイブル(Matisse Thybulle)を欲しがっているっていう話でしたね
どこのチームでも欲しがるのは複数ポジションをディフェンスできてアウトサイドシュートの精度が高い選手…ってことだけど、
こういったタイプの選手は本当にどこでも欲しがられているイメージが強い
キングスもそのタイプの選手が欲しいって事だがしかし、キングスにはすでにそのポテンシャルがある選手がいるんですよね
チームも彼を主要なディフェンダーとして期待している、キーガン・マレーです。
キーガン、得点力にしばしば可能性を見せてくれていますが、いまだに判断付けるのは難しい選手です。
オフェンスはともかく、今勝つには彼の成長を待っていられない、という事でしょうか。
少なくとも自分より小さい選手を守るのは上手くなっていると評価はされているんですけどね
他にもデヴォン・ミッチェルという優良ディフェンダーがいると思いますが、サイズが小さくガードできる範囲が限られてる悩みがあります
地元メディアによればトレードに使える選手は主にハリソン・バーンズ、ケビン・ハーター、デヴォン・ミッチェル。将来の指名権も使う気があるとの事ですが、トレード時に重要視される1巡目指名権はステッピン・ルールによって2026年以降しか渡せずの状態。(2024の指名権をホークスに譲渡することが決まっているため2025年分は譲渡できない)
The Kings are reportedly shopping Harrison Barnes, Kevin Huerter and Davion Mitchell in exploratory talks for a number of players. They also have an array of future first- and second-round picks, but they owe a protected 2024 first-round pick to the Atlanta Hawks, so they can’t offer a first-round pick until 2026 under the Stepien rule.
-The Sacramento Bee
このメディアが提案していて、まだ獲得可能な選手は以下のとおり
1. ジェレミ・グラント(Jeremi Grant)
ブレイザーズファンの間でもリビルディングのために放出するべきとの声があるグラント。
プレイヤーオプション付きの契約が2027-2028まである契約総額$160m(今期は1年目)のグラントは、確かにブレイザーズがまっさらからの再建を考えているなら獲得しやすい選手かもしれません。
メタ的な目線で言えばディアーロン・フォックスと同じエージェントKlutch Sportsと契約していて、このエージェント会社は自分の契約選手たちを結びつける傾向があるので、その面でもあり得ると思ってしまう選手です。
現在のNBAでいえば間違いなくリーグトップのユーティリティープレイヤー。平均21.1得点を稼ぐスコアラーでもあります。
ただ、ブレイザーズに来てからのグラントはディフェンスに重きを置いてない感はあります。今チームの歯車としてディフェンスに貢献できるのかは少し不安ではある選手。
それでもFG45.5%3P41.1%FT80.2%(1/18時点)とオフェンス面だけ見ても十分クオリティーの高い選手です。
キャリアを通してリバウンド数がサイズにしては少ないのも気になるところですね
2. カイル・クズマ(Kyle Kuzma)
オールラウンドな活躍ができるクズマ
スリーポイントは35%近くとシューターとしては物足りない確率ですが、リバウンド(6.2)やアシスト(4.2)など得点(22.4)の他にも主要スタッツの数字を伸ばせる能力があるのは魅力。
スタッツ面で見るとジェレミより優良選手ですが契約金額がとてもリーズナブル(4年$90mの1年目)で、トレードの狙い目かもしれません。
ワシントン・ウィザーズもリビルディングを画策していますが、クズマ放出も案にあるのかは不明です。恐らくトレードアセット次第でしょう。
現在ウィザーズのベスト選手と言って差し支えない選手ですから、トレードのハードルはかなり高くなるとは思いますが…
3. ザック・ラビーン(Zach Lavine)
放出先を探しているブルズなのでトレードトークには簡単に参加できるでしょう。しかしキングスにブルズが納得いくアセットを提示できるのかというと、難しそうな選手ですね。
平均20得点、5.3リバウンド、4.0アシストとクズマと遜色ないオールラウンド振りを発揮していますが、アウトサイドシュートに関してはラビーンの方が評価が高いでしょう。
しかしそのアウトサイドシュート確率も今シーズン34.4%と、2020-2021シーズンの41.9%から年々下げているのは気になってしまいますね。
1番のネックは契約金額の大きさ。今期$40mから2025-2026の年には$49m(プレイヤーオプション)になる大型契約を持つラビーンにマッチさせるのは難しい作業
何より、攻守にわたって貢献できるかとなると、上記の2選手に比べてディフェンス面で見劣りします。
4. マイルズ・ブリッジズ
このリストの中で最もおすすめできて、なおかつ現実的な選手がホーネッツのマイルズ・ブリッジズです
家庭内暴力による逮捕で30試合出場停止処分を受けたブリッジズは確かに素行面で不安要素はありますが、キングスにとって理想的なトレード対象に思えます。
契約金は今期終了の約$8m、制限なしFAになってしまう部分は心配ですが、留まってもらえない場合でもサインアンドトレードで橋渡しになって他の優良選手を獲得する事も狙えるほど、選手としては需要が高い選手。
シャーロットが彼を放出する気がどれだけあるかにもよりますが…
一時はNBAキャリアも終わったと思われたくらいの不祥事から、変わらず平均20.4得点、7.1リバウンド、3.0アシストを記録しているのはさすがです。
スリーポイントは34.8%と物足りませんが、1月でのスタッツに関して言うと47.4%と絶好調です。
現実的に狙える選手は…
この記事で提案されていた選手で、現時点で現実的に狙えそうな選手はマイルズ・ブリッジズくらいかなあ。
他の3選手はスター性・希少性が高く現在キングスが出しているトレード材料では手を出すのが難しい…
もっと堅実なミドルレベルでのトレードをおすすめします。
例えば昨日ラプターズに来たばかりのブルース・ブラウンはどうでしょうか?ラプターズに留まる気はないらしいですし、攻守で貢献できる優良ロールプレイヤーです。
実際スター選手を獲得するのは難しそうですが、あと何か一個ハマれば西地区で勝負できそうなキングスではあります。
選手の成長を待つか、急いで今勝ちを狙いに行くか、首脳陣としては決断の難しいところですね。
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