AJです。
今シーズンチャンピオンリング奪還を目標に掲げながらもプレイオフ圏外に沈む、ロサンゼルスレイカーズ。
シーズンも終盤に差し掛かろうとしている今でも、現状はレブロンが56得点した上で他チームメイトも調子が良い時に、調子を落としているウォリアーズに辛勝ができたレベル。(現地時間3/5)
昨日3/9日のロケッツ戦ではレブロンがトリプルダブルを記録しながらも敗れました。
現在アンソニー・デイビス(Anthony Davis)が故障で戦線から離脱している状況ですが、問題は彼にレブロン、ラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)を含めた中心選手3人が揃っていても勝ちきれないところ。
契約金額の合計ではその3人だけでおおよそ$130Mil
今シーズンのサラリーキャップは$112milですから、彼らだけで越えてることになりますね笑
契約金の問題としても、勝てるチームになれない問題としても、1番に問題視されているのは言うまでもなくウェストブルック。
今シーズンを通してチームにフィットしていないと言われ続けています。
”フィットしない”以前に、色々と判断ミスしてしまっている事も指摘されるようになりました。
ウェストブルックがチームを勝たせられないのは、OKC時代からもそうですが…やっぱこういうところがあるからなのかなあと感じてしまいます。
先日3/7のスパーズ戦でも、ADとレブロンが欠場し自分のバスケができる大きなチャンスの場面で能力を発揮できませんでした。
むしろディフェンスに貢献する動きを全くしていない場面も取り上げられてしまい、良いところなし
迷っているならまだしも、じっとしている…というのが何かこの問題の根深さを感じさせるところでもあります…笑
ファンには申し訳ないですが、彼がこのままのプレイスタイルなのであれば、レイカーズとしての早期解決策は彼の放出かシットアウト(ベンチに座らせる)しか思い浮かびません。
元MVPで来年の契約額が$44mil(約51億円!)になる選手をベンチにする度胸は…
そんな中レイカーズはロケッツからウェイブされていたベテランPGのDJオーガスティン(DJ Augustin)を獲得しました。
古くは今はなきシャーロットボブキャッツに在籍経験のある貴重なNBA選手でもあるDJ。
NBA歴14年の経験を生かしたシンプルなゲームメイク力と安定感のあるシュート力は絶えずNBAに必要とされてきたベテランプレイヤーです。
近年の活躍で言うと、3年前ラプターズとのプレイオフシリーズが記憶に新しいですね。
トレードデッドラインが過ぎてしまった今、レイカーズができた唯一の改善策が彼の獲得だったと言います。
ラスのベンチも覚悟しなくてはいけない現状で、代わりに安定感のあるベテランポイントガードを獲得したのはある意味あからさまに見える保険の獲得でもあります。
レイカーズに合流してからの数試合、さすがに飛び抜けた数字にはなりませんが、しっかりと需要を満たしてるように見えますね。
特に昨日のスパーズ戦では16得点と、一定の存在感も出してくれました。
ファーストインプレッションですが、レブロンとの相性も良さそう。
もちろんこの選手の獲得で一気に問題解決とはなりません。
あくまで脇を固めた補強で、チームが上手くいくかは処遇が分からないラスも含めた中心選手達のアジャスト次第になります。
ですが、若手を多く起用する(もしくは起用せざるを得ない)今年のレイカーズにとってこのベテランPGの加入は、コーチのフランク・ボーゲル(Frank Vogel)を少し安心させてくれる安定剤になってくれそうです。
一方レイカーズに合流することになったオーガスティンの視点ですが、実はロケッツからのウェイブ後すぐにNBAのコートに戻る気はしていなかったそうです。
「ロケッツからウェイブされた後いくつかのチームから連絡があったんだ。でもその時すぐにまたコートに戻ろうっていうメンタルにはなっていなかった。
でもそこでレイカーズから連絡をもらった。チームの歴史、優勝経験、コービーやマジックをはじめ偉大な選手たちを思い返したんだ。
もちろんレブロンも加わってからやってきたことも含めてね。」
“I had a few other teams calling me, but at the time I just mentally wasn’t into going right back into playing.
But when the Lakers called, like I said, just you think about the history, you think about championship, you think about Kobe, Magic, all those guys. Even LeBron what he’s done since he’s been here.
-DJ Augustin on Press Conference
若手を育てる気満々のロケッツで出場機会を減らし、悶々としたものを持っていたことが感じ取れます。
また、そういった勝ちを優先していないチームやメンバーと帯同している間にいろんな面で疲弊していたのでしょう。
特にDJにとっては引退が視野に入っている年齢でもありますから、少しでも活躍できる場が欲しいと思うのは当然ですよね。
「NBA選手として、このチャンスを見逃すことはできないよ。
何か理由があったとしても、もしこの機会を逃せば将来自分のキャリアを思い返した時に後悔することになるだろう。」
“You can’t pass up on opportunities like that as an NBA player.
I would have regretted looking back on my career not taking this opportunity no matter what comes from it.”
-DJ Augustin on Press Conference
ウェイブ直後にも複数のチームからオファーがあったのはさすがの一言。彼がどれだけリーグで評価されている選手か分かります。
それでもバスケから少し距離を置こうと思った時に受けたレイカーズからの連絡。
レイカーズの存在ってやっぱり少し違うみたいです。
ロサンゼルス、カリフォルニアっていう土地の優位性はもちろんあるんですが、NBAの歴史の中心になってきたチーム。
コービー、マジック、カリームなど、NBAを夢見てきた人たちからすれば余計思いの強いチームでもあるのでしょう。
レイカーズからでなければ今年は戻っていなかったかもしれないDJ。それでも帰ってきたのはレイカーズの一員になったという歴史を自分の中に入れたかったからでした。
前述した通り、今のレイカーズはDJオーガスティンの加入一つで大きくどうこうなるものではありません。
しかし、レイカーズでプレイするというモチベーションを引っさげてやってきたこのベテランプレイヤーに感情移入せずにはいられません。
もしかしたら彼を見る機会がなくなっていたかもしれないと思うと、オファーをしてくれたレイカーズ陣営には感謝ですね。
いつでもみれると思うとなかなか見ないのに、見れなくなったかもしれないと感じると途端必死に見ようとする…そんな感情に振られている自分ですが、これも何かの機会。残りの10数試合しっかり彼のソリッドなプレイを記憶に残して行こうと思います。
前半に軽く触れたウェストブルックの問題については、Jerryもトレードデッドライン時に書いてくれています。興味がある方はぜひ覗いてみて下さい↓
コメント