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Garrison Mathewsが選んだ道は自身を試す挑戦の道

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こんにちは、AJです。

シーズンが開幕し、ほぼ全てのチームのロスターが決定しました。

NBAではレギュラーシーズンベンチに入れる契約下の選手数は15人。2Way契約を入れても17人です。

中にはシーズン途中の補強のためにスポットとして枠を1、2席残すチームもいますが、プレイオフではアクティブロスターが12人とさらに狭まるため、シーズンを戦う主な戦力としてはここまでにロスター入りしている選手で固まると考えて良いと思います。

Boston Celticsも開幕を前にロスターが固まったチームのひとつ。

Garrison Mathews reportedly turned down two-way deal with Boston; Theo Pinson still may sign one with Celtics
We are beginning to get some clarity regarding the roster for 2021-22.

最後の枠には2Way契約としてTheo Pinson(セオ・ピンソン)を確保しましたが、Celticsには本当はもう1人、契約したい選手がいました。

それがGarrison Mathews(ギャリソン・マシューズ)です。

Mathewsは八村塁を目当てにWashington Wizardsを見てきた人なら特に馴染みの深い選手だと思います。

八村と同じく2019年にNBA入りしたMathewsはしかし全く異なったNBA入りの仕方をしました。

八村塁は名門Gonzaga大で選手としての評価を盤石にしてから2019年ドラフト9位指名でNBA入りを果たしましたが、一方のMathewsはドラフトではコールされることはなく、その後FAとしてWizardsと契約したUndraftedの選手です。

それもそのはず、彼が所属していた大学はLipscomb University。NCAA Division1には属しているものの全国的にはほとんど知られていないカレッジバスケチームです。

しかしその大学が2018年に大学として史上初のNCAAトーナメント参加を果たします。その時の中心人物になった選手がGarrison Mathewsでした。

*この試合はNCAAトーナメントのものではありません。

持ち味はトランジションからのスポットアップジャンパー、アウトサイドシュート。

身体能力はさほど高くないですがセンスがあり、ディフェンスやフォローアップでも良い活躍を見せてくれます。

Wizardsには2Way契約で2020-2021シーズンまでの2年を過ごしました。

1年目の出場数は少なかったですが、2年目の昨シーズンはチャンスがあるたびにスタートでも起用され、印象に残っている人は多いと思います。

外からのコーナースリーやキャッチアンドシュートの展開に対応できるので、1on1を多く仕掛けるBradly Bealとの相性も良いと言われていましたが、2Way契約期限の2年間が終わり本契約までには至らず。

キャンプインからプレシーズンまでの間はBoston Celticsと無保証の契約でチーム入り。ラストスポットを争っていて、CelticsはMathewsと2Way契約をする事が確実視されていました。

What does Garrison Mathews bring to the table?
A specialty shooter, his niche is one the Celtics could greatly benefit from

しかしこれを本人は拒否。理由は契約がまた2Wayだったからです。

昨シーズンの2020-2021シーズンはコロナウィルスの影響で、特例として2Way契約の選手もレギュラーシーズン試合制限なしで試合に出場することが出来ました。(通常は50日間のチーム帯同)

Raptorsの渡邊雄太もこの特例で上手くチャンスを活かせた選手の1人でしたが、Mathewsもこれによって自分をアピールできました。

しかし今シーズン2Wayに対するルールはこのまま行けば今まで通りに落ち着きます。となると、昨年より良い待遇ではなくなってしまいますね。おそらくMathewsはそれを危惧したのではないでしょうか。

もしくは、昨年コートに多く立てたことで自分がNBAに通用する自信を持ったのかもしれません。

その後Mathewsは自分と本契約=15人のロスタースポットをしてくれるチームを求め、Bostonを離れました。

そして開幕までに契約に至ったのがHouston Rockets(ヒューストンロケッツ)です。

Rockets add Garrison Mathews on two-way contract, waive Anthony Lamb
The Rockets are adding a sharpshooter Garrison Mathews, who connected on 38.9% of his 3-pointers during two seasons in Washington.

Rocketsは彼を開幕直前に獲得したことによって、他のロスター入りを予想されていた選手を落とすことにもなっていて、Mathewsに一定の評価があることが見て取れます。

しかし気になるとこがひとつ。それはRocketsと契約した内容も2Way契約だったこと。

これではCelticsを拒否した理由がなくなってしまいますが、どういうことでしょうか。

Process, patience and progress: Rockets have 'minutes to make mistakes'
A young Rockets squad prepares for another regular season, but what should we look for out of Stephen Silas' team?

答えは簡単、チーム事情の違いです。

Celticsはロスター15人がほとんど固まっていて、Mathewsが2Way契約をCelticsと結んでもNBAの本戦に出場する機会は非常に低いと考えられていました。

そこにはCelticsで評価を高めているシューターのAaron NeismithやPayton Pritchard、新加入したDennis Schroder、Josh Richardsonなど控えのガード層が厚いことも理由に上がります。

一方でRocketsにもJalen Green、Kevin Porter Jr.から4年契約を得たArmoni Brooksなど、同じくガード陣はひしめき合っていますが全て若手。チーム自体もリビルディング中なので、出場機会を得る可能性が十分あります。

更にチームとコーチSilasはボールがない場所で動くのが上手い選手、スペースを取れるシューターをサポーティングキャストに求めているため、Mathewsの役回りはマッチします。

同じ2Way契約でも、RocketsにはNBAのコートに立てるチャンスが多くあると期待できたのがチーム加入の理由だったんだと思います。

単純な数字の見方にはなりますが、今回Mathewsの代わりにウェイブされてしまったAnthony Lambsの3ポイント確率は2020-2021シーズンに32.4%。38.4%の数字を残しているMathewsの獲得はアウトサイドシュートのアップデートに繋がったと考えて良いと思います。

八村塁のおかげで日本人のNBAファンにも顔馴染みのある選手。カッティングの巧さやトランジションスリーなど、運動能力が高くないながらも上手くバスケをしているプレイスタイルは、日本人のファンにも好まれる選手だと思っています。

Wizardsから離れ八村塁とは関係がなくなってしまいましたが、興味のある選手からどんどん気になる選手を増やしていきNBAコンテンツをもっと楽しんでいく。それがNBAの楽しさでもあります。

Garrison Mathewsが選んだRocketsへの道が、後に成功だったと思えるものになるのかはMathews次第。年齢も25歳とまだ若く、成長の余地も十分あります。

彼の出身校Lipscomb大は彼が初めてのNBA選手です。マイナー大から飛び抜ける瞬間を見るのはJa Morantを見てても分かるように、名門校から活躍してくる選手とはまた違った興奮があります。(Morantの出身校Murray Stateはそれほどマイナーでもないんですが、注目度と比べての私見です)

奇しくもこの記事を投稿した今日10月24日が彼の誕生日でした。誕生日おめでとうございます。彼の活躍を期待します!

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