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強豪ユタジャズが解体秒読みかもしれない

Utah Jazz
この記事は約9分で読めます。

こんにちは、AJです。

ドノバン・ミッチェルをドラフトで獲得して以降、着実に強豪と評価されるチームを作り上げてきたユタジャズ。

毎年DPOYの候補に入ってくるルディ・ゴベアと、もはやオールスター常連の空気感漂うドノバン・ミッチェルを中心に、

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近年毎年のようにシックスマンオブジイヤー候補になっているジョーダン・クラークス、

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ジャンプシュート力を武器にどこからでも得点を狙うボーヤン・ボグダノビッチなど、バランスの取れたオフェンス力で昨年西の優勝候補と呼ばれるまでになりました。

特に安定感に定評のあったベテランPGのマイク・コンリーを獲得すると、ドノバンの成長も合わさって優勝候補に名前が上がる現実味が増していました。

しかしそんなジャズにチーム解体の噂が流れています。

その主な理由は、今シーズン起こっている大量リードを失った敗戦の増加。

特にここ直近の2試合(現地時間3/29、その後レイカーズ戦での勝利を挟んで4/2)でのクリッパーズ戦、ウォリアーズ戦はどちらも21点差以上をつけながらも負ける逆転劇を起こされました。

特にクリッパーズ戦は、昨年プレイオフでの逆転負けを思い起こさせたことから、レポーターやメディアに厳しく評価されることになってしまいました。

昨年のプレイオフを思い起こさせるとして質問されたドノバン・ミッチェルも、同意してうなだれるばかり

「なんて言っていいか…。同じだね、そう、同じようながっかりした気分だ。

去年と全く同じことが起こった。」

“I don’t know what to say… it’s the same s**t. I mean, yeah, it feels the same way.

… This is literally the same thing as last year.”

-Donovan Mitchell on the loss against Clippers
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その後続けて、

  • ターンオーバーが多すぎた
  • ディフェンスの切り替えができなかった
  • リバウンドが取れなかった

と負けた理由を口にしましたが、試合を見ている感じなんかそこじゃないなーって感じがします。

もちろん、ドノバンが挙げた部分も要因にはなっていると思いますが、大抵負ける時はそのあたりのカテゴリーが目についちゃいますよね。

負けた直後で頭の整理がついていない選手がよく言っているありきたりな内容でもあります。

ジャズは、バランスよく得点力を備えた選手がいることが強みでもありますが、そのせいで得点パターンにペリメーターからの一対一が多くなっているような気がしています。

それが悪い事とは言わないんですが、

現在、主なプレイヤーでパスワークを意識的にこなしているように見えるのはPGのマイク・コンリーくらい。ジョー・イングルスもそれが出来た貴重な選手でしたが今季途中で故障&トレードで放出されています。

How Luka Doncic orchestrated a brilliant three-minute stretch in fourth quarter to lead Mavericks past Bucks
Doncic finished with 32 points, eight rebounds and 15 assists for his third 30-point, 15-assist game of the season
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確かに年齢に伴う身体能力や貢献度の低下も指摘されていたイングルスでしたが、彼がいなくなった事はファンフェイバリットの選手だったからというだけでなく、こういった面でも悪く働いたかもしれません。

チームの役割としてPGの役割もこなすドノバンですが、ここ最近はプレイメイクのセレクトが悪いことが時折見えます。

特に最近感じるのは、センターのゴベアへのボール供給がされないこと。

ゴール下まわりでミスマッチが生まれる事が少なくないんですが、ジャズはここを見逃す、もしくは選択しないことが目立ちます。

先日のウォリアーズ戦でも数度見かけました↓

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組み立ての中で敢えて供給しない事はあるとは思いますが、確実にゴール下を取れているこの場面で入れないのは注目されても仕方ないですね。

過去にはピックアンドロール使用率の高さでも注目されていたジャズ

しかし、ピックアンドロール時のボーラーのシュート割合がリーグ1位だと言うこともJerryが以前の記事で取り上げています↓

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もちろんそれが直接悪いことにはなりませんが、ここにきて悪い方向に向いてきているように感じてしまいます。

また、コロナ騒動時から続くドノバンとゴベアの不仲説は依然として残っていて、一時は不仲が解決したとも報じられたものの何かあるたびに噂はぶり返されています。

こういった供給しない問題も不仲説が続いてしまう原因なんでしょうか。

ちなみにチーム内で1番ピックアンドロールを使う選手がドノバンです。これはリーグ内でもトレイ・ヤングに次いで2位の使用率を記録しています。

Players Pick & Roll Ball Handler | Stats | NBA.com
A table featuring Pick & Roll Ball Handler information for each team in the league based on selected filters.

ドノバンがどれだけロール相手にボールを供給しない選択が多いか分かりますよね。もちろ彼だけでなくクラークソンなどもシュート優先のプレイスタイル。

少なくてもここ数試合ピックアンドロールを効率的に利用してゴベアを得点に絡めようとしているように見えるのはやはりPGのコンリーが主です。

PGだから当たり前かもしれませんが、それにしても他の選手に蔑ろにされている感があり、なんか悲しく見える守護神ゴベア。

とても小さいところで見てしまいますが、例えばここ3試合のうちゴベアの得点は以下の通り

出場時間得点FG%勝敗
vs LAC38957.1Lost
vs LAL362581.8Won
vs GSW381455.6Lost
nba.com
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今年平均出場時間が32.2分、平均得点が15.3得点の彼にとって平均出場時間をはるかに超えているここ数試合でも負けている試合は平均以下の得点です。

逆に平均以上の得点を獲得しているレイカーズ戦は勝利しています。

もちろんこれには勝っていた為に得点が伸びたという逆説も考えられますが、20得点以上の点差をつけてリードしていた2試合で負けているのでそこは関係ないように見えてしまいますね。

これが単純な理由にはなりませんが、今シーズンFG%は脅威の70.9%。一方でFT69%と言う数字はフリースローが苦手と言われている選手としてまずまずの数字です。

チームで作り上げているスタイルやパターンがあるのは分かりますが、どうしても気になってしまいますね。

ここ数年強豪チームの仲間入りをし、優勝候補にも名前が上がるほどになっていたジャズですが、評価の一方プレイオフに結果を出せていないシーズンが続いています。

ここ3年でもプレイオフ成績は初戦敗退が2回、カンファレンスセミファイナル敗退が1回。

特に昨年はシーズン成績の勝率が1位だっただけに2回戦目での敗退は応えたはずです。

番組でケンドリック・パーキンスも言っていますが、負けているときのチームの空気が悪いのは確かに感じるところ。

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追い上げられていたとしても、チームを鼓舞する存在がジャズには今1番必要なのかもしれません。

何にしてもプレイオフでの勝ちが進まないユタジャズ。

今回はプレイオフ突入前にすでに不穏な空気が出ちゃってます。

ここからプレイオフへ気持ちを切り替えられると良いんですが、

すでに核になる選手が定着してから数シーズン、ここで結果が出ないとチーム解体の声が出てくるのも仕方ないですね。

The Utah Jazz Desperately Need to Avoid Another NBA Postseason Failure or Risk a Major Rebuild
Star Donovan Mitchell and coach Quin Snyder could bolt from Utah if the Jazz don't make a playoff run this year.

レイカーズは今年プレイオフを逃した場合、ヘッドコーチのフランク・ボーゲルを降板させてジャズのスナイダー獲得を狙っていると報じられています。

ニューヨークニックスはドノバン・ミッチェル獲得に意欲的だという話も。(まあニックスは大物獲得の噂が絶えませんが)

さらにゴベアをディフェンスエンドで欲しがるチームは複数います。

特にマブスはポルジンギスを放出した事でゴベア獲得の噂が盛り上がってきています。

si.com

もちろん、負けているから言われている部分は大いにありますよね。勝っていれば「良いチームワークだ」とむしろ言われるんでしょう。

スポーツはいつでも「勝てば官軍負ければ賊軍」。

将来に希望を持つ為には、せめてカンファレンスファイナルに…というのがファンの気持ちだと思います。

そこまでいけなかったとしても、存続のためには「惜しかった」と言える戦いぶりを見たいですね。

追記:5/14に新記事書きました↓

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