スポンサーリンク

ジャマール・マレーは待ち遠しいがプレイオフ復帰は悩ましい

Denver Nuggets
この記事は約7分で読めます。

AJです。

先日、Jerryがナゲッツの主力選手復帰について触れていましたが、少し雲行きが怪しくなってきました。

前回のJerryの記事↓

怪我から12ヶ月、まる一年をチームから離れたことになるジャマール・マレー(Jamal Murray)ですが、復帰のタイミングが伸びています。

本人はやる気で、リハビリや個人練習も意欲的にやっているそうですが、フルコンタクトの練習まではまだ遠そうな感じ。

最近の練習風景↓

スポンサーリンク

バスケットボール選手にとってアキレス腱と並ぶキャリアに関わる大怪我、ACL(前十字靭帯)の断裂だったので、復帰に慎重になるのは当然の話ではあります。

しかし今年、ヨーキッチに続くスコアラー平均得点が15点に満たない選手しかいないナゲッツにとって、爆発力のあるシュート力を持つマレーの復帰は今一番待ち望まれているものでした。

スポンサーリンク

当初はシーズン終盤には合流できるという予定だったのですが、現在レギュラーシーズン中の復帰は絶望的。

となると、難しくなるのは「プレイオフにいきなり復帰するか否か」です。

これはNBA選手にとって頻繁に起こる難しい選択。

シーズン中に一度もプレイしていないと、チームケミストリーがどれだけ取れるか不確か。

いきなりローテーションに組み込まれることによって、これまで上手く作れていたチームとしての展開を崩す可能性がありますからね。

例えば2009年のプレイオフ、オーランドマジックはスタメンのジャミアー・ネルソン(Jameer Nelson)が大活躍しオールスターに選ばれるまでになりましたが、オールスター直前で肩を怪我してシーズンアウト。

代わりにスタートPGになったラファー・アルストン(Rafar Alston)が大ハマりしチームはファイナルまで進む快進撃を見せました。

https://twitter.com/OrlandoMagic/status/1208433222079660035?s=20&t=mpyVtYOO_6z9Fwwx_5OkPQ
スポンサーリンク

ハワードを軸に十分バランスの取れたチームで勝ち上がり、ファイナルに進出したところでネルソンが復帰可能に。

ファイナルにいきなり復帰するか今年はやめておくか問題が話題にもなりましたが、出場することになりました。

オールスターにまで選ばれた活躍を見せていた選手ですし、ファイナルに再び来ることができるかも分からないですから、復帰を選択したのは当然だったかもしれません。

しかし結局、ネルソンは怪我以前ほどの影響力を見せれることなくレイカーズに敗退してしまいました。

プレイオフはネルソンなしで勝ち進み、ある意味成功体験を得てきたワケだったので、「ネルソンを復帰させないまま戦った方が良かった」という声が出てきてしまうのも仕方ないですよね。

ただシーズンとファイナルのスタッツを見比べると、やはりコンディション調整のチーム合流の時間はもっと必要だったんじゃないかと思ってしまいます。

2008-2009試合数出場時間得点FG%アシスト
Regular Season4231.216.750.3%5.4
2009 NBA Finals183.834.8%2.8
https://www.basketball-reference.com/players/n/nelsoja01.html
スポンサーリンク

あの小ささでFGが50%だったわけですから、レギュラーシーズン中どれだけ効率の良いオフェンスを彼が発揮していたかが分かりますね。

ファイナルでの非効率さが余計に目立ってしまいました。

大怪我からの復帰の場合は特に、近年はコンディションを整える意味でもプレイオフに復帰しない選手が増えてきたように思います。

例えばトロントラプターズのOGアノノビーは優勝した2019年、プレイオフ前に腸の手術(虫垂切除)をして離脱。復帰可能ではあったようですがプレイオフには復帰しませんでした。

https://ph.news.yahoo.com/raptors-forward-og-anunoby-undergoes-emergency-surgery-will-miss-start-of-playoffs-170309062.html
Rough surgery keeping Raptors’ OG Anunoby out of lineup
スポンサーリンク

それでもチームはレギュラーシーズン好調の勢いのままに優勝しましね。

今回のナゲッツは、「得点力が欲しい」一方で「いきなりチームにハマれるか」の懸念と見合わせて考えなければいけません。

そこにはマレー自身の健康状態がもちろん優先されるべきです。特にACL手術からの復帰は慎重になるべきですしね。

その上でゴーサインが出たら、プレイするのか、またそのタイミングをいつにするのかは悩ましい問題です。

復帰を期待されていたもうひとり、MPJはというと、3月頭には回復が順調ともレポートされていたんですが現在は復帰までの目処が立っていない状況。

コンタクトありの練習までやっていたようですが諸々のスケジュールが遅れているようです。

How long is Michael Porter Jr. out? Latest injury updates on Nuggets forward
Michael Porter Jr. left Denver's matchup with Houston on Nov. 6 with a back injury and hasn't taken the court since.

彼の故障はNBA入りの時から抱えている背中/腰の故障なので、おそらくMPJが今季中に戻ってくることはないと思います。

大型契約も済ませたばかりですし、長年悩まされている故障はしっかりと治してから復帰したいはずですからね。

となるとプレイオフ中の復帰を期待できるのはマレーだけになるんですが、先程言ったようにケミストリーの問題もあります。

それだけプレイオフ中の復帰が懸念されていても期待してしまうのは2年前のプレイオフの活躍が並外れて凄かったこともあるんでしょうね。

ナゲッツがカンファレンスファイナルに進出することが出来たのはマレーの爆発力が大きく貢献していたのは明らかです。

スポンサーリンク

本人の決断の問題でもありますが、チームとともにどういう選択をするのか気になるところですね。

ESPNの動画コメント欄にこんな意見がありました。

「唯一上手くいくと思う方法は彼を少ない時間からプレイさせること。そうすればチームケミストリーを崩さずに彼をラインナップに馴染ませることができる。

チームは彼と長い目線で付き合わなきゃいけないから、間違った選択をしてはだめだ。

プレイオフでは彼のような選手が必要だとは思うけど、いきなりチームに放り込んでも上手くいかないよ。」

”The only was I see this working out is if he starts out with low minutes. That way he can warm his way back into the line up without having to disrupt any chemistry.

They need Jamal to make a deep run, make no mistake. In a 7 game series, you need a guy like him to rely on in tough stretches. But at the same time, you can’t just drop him in cold. It’s not gonna work out.”

-A comment on ESPN, Youtube
スポンサーリンク

万がいち、ヨーキッチが試合に出れないような事になればプレイオフでの勝利はほぼ無理筋になってしまいそうなデンバーナゲッツ。

このコメントのような流れが確かに理想です。

マレーはナゲッツにとって今年以降チーム作りの中心になっていく存在だと思いますからね。

プレイオフという1試合1試合が大事になる場面で、少しの時間ずつ出していける余裕がチームにあれば良いのですが。

スポンサーリンク

今回の記事で他に参考にしたもの↓

https://www.denverpost.com/2021/09/27/nuggets-jamal-murray-acl-rehab/

コメント

タイトルとURLをコピーしました