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ジャマール・クロフォード引退を表明…それでもジェイZのバースを引用した心持ちは何だろうと邪推してしまうファン心理である

Legends(引退した選手たち)
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こんにちは、AJです。

今月のNBAはプレイオフ目前ということも要因になっているのか、複数のプレイヤーが50得点を記録する異常なラッシュが続きましたね。

その中でも注目された1人がやっぱりレブロン・ジェームス。

37歳にして50得点を1週間のスパンに2度も記録し、まだまだトップレベルだという事を見せつけてくれました。

今までのNBAヒストリーの中で、37歳以上の選手が50得点を記録したのはたったの4人。

今回のレブロン以前に記録した3人は、

ウィザーズ時代のマイケル・ジョーダン

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引退試合に60得点を記録したコービー・ブライアント

そして、ジャマール・クロフォード(Jamal Crawford)です。

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このそうそうたるメンツに並ぶと少し違和感を感じる人もいるかもしれませんが、クロフォードはスコアリングに対する嗅覚がNBAでもピカイチの選手でした。

このリストに名前が載ると、改めてすごかった選手だと再認識してもらえるようで嬉しいですね。

特に、この中ではクロフォードが39歳と、50得点を記録した選手の中でも最年長です。

世界でもトップリーグの中でプレイするだけじゃなく、更にトップレベルの記録を残せるってだけで凄いのに、さらにさらに最年長として記録更新ですから、なんか表現のしようがない凄さ。

現役キャリアの中では多くの選手に影響も残しています。現在スパーズで活躍しているデジャンテ・マレーも彼に影響を受けた代表的な1人ですね。

特にそのクリエイティブなクロスオーバーはクロフォードの代名詞にもなり、その後のNBA史に残るハイライトムーブのひとつとなりました。

そんなジャマール・クロフォード、今までずっと現役にこだわり続け、NBA復帰を目指していましたが、先日ついに引退を自身のSNSで表明しました。

20-year NBA veteran Jamal Crawford announces retirement | NBA.com
The 3-time Sixth Man of the Year last played with Brooklyn during the 2019-20 season.
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「”ゲームにさよなら、全てを投げ出すほど熱くなった感情に”

バスケにありがとう、最大の感謝を」

“”Goodbye to the game, all the spoils the adrenaline rush”.

Thank you basketball, I owe you everything…..”

ここではクロフォードのシチュエーションに沿ってこんな感じで訳してみましたが、みんなはどう訳すでしょうか?

実はこの言葉(goodbye to the game, all the spoils the adrenaline rush)、これはキングオブヒップホップ、ジェイZ(Jay-Z)の曲”December 4th”の一節なんですね。

”December 4th”はジェイZ自身のヒップホップキャリアのスタート、もしくは始まる前の回想を歌詞にしている曲。

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この曲が収録されているThe Black Album(ザ・ブラックアルバム)はジェイZ自身が当時引退を前提として製作・リリースされたアルバムだったと思います。

この曲にも、ドラッグディーラーとして底辺からヒップホップに魅せられ浮上するまでのジェイZ自身の熱い気持ちが引退の独特な感情とともに歌詞に込められている曲です。

仲間は指を切られていた、なんてバースも出てきます。うえ…。なんかの比喩表現なのかもしれないけど。

情熱を捧げた相手を、引退する冷静ながらも熱い目線で見ているような疑似体験ができるこの”December 4th”。

クロフォードはそういった歌詞に共感して、ここから引用をしたのでしょうか。

最後にNBAのコートに立ったのはブルックリンネッツの一員として。

加入することが叶ったにもかかわらず、自身の故障もありマトモにプレイすることはできずに最後のNBAキャリアを終えることになりました。

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もしかしたらブルックリンネイティブのジェイZから引用したのはネッツへの関係性もあるのかもしれません。もちろんこれは深読みですが。

2019年フェニックスサンズで51得点を記録するインパクトを与えながらも、翌年契約をオファーしてくるチームは当初ありませんでした。

FAとして残りながらも、それでもなんとかネッツとの契約がかなった時の感情を当時のインタビューで語っています。

「本当に夢のようだった。明日になったら夢だったよってなるんじゃないかって。

夢が再び叶った気分だよ。この前まではまたNBAでプレイできるかわからない状態だった。これが叶ったなら、この機会を思う存分楽しむしかないよね。」

“I really thought I was dreaming. It really felt like the next day like that didn’t just happen, right?

…..It will be a dream again. At a certain point, I wasn’t sure it was going to happen. And for it happen, I’m definitely going to have fun with it.”

-Jamal Crawford on ESPN

最後の時間、彼は楽しめたのでしょうか。そうであって欲しいです。

その後も個人ワークアウトを続けたり、プロアム(pro-am。プロと非プロが混合してプレイする大会/リーグ。プロがオフシーズンの夏に行われることが多い)で健在ぶりをアピールしたりと、バスケットボールの環境を整えてはいましたがついにコールアップしてくれるチームはなかったようです。

プロアムでも51得点を簡単に記録するクロフォード
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残念なことではありますが、42歳の年齢も考えれば、入れ替わりが激しいNBAにおいて仕方ないことかもしれません。

それでも、本人からしてみてもお呼びが中々かからなかったことには2019年当時から驚いていたようです。

「わお、シーズン最後の月にまだプレイできるって証明することができたって思った。

51点を取ったゲームがあった4月は平均31得点を記録したんだ。これは俺のキャリアの中でもベストの月間平均得点だった。だから、このオフシーズンはオファーが殺到するぞって思ってた。

複数のチームと話はしたけど契約にまではならなかった。これを頭で納得するには難しいものがあったね。」

“…..So I was ‘Wow, I still showed I can play the last month of the season.’ Besides the 51 point game, I averaged 31 for the month of April which is my highest scoring month in my career. So I’m like ‘Okay, this summer would be great.’

…..We talked to teams but nothing really came about. That was the part of confusion kind of trying to figure it out.”

-Jamal Crawford on ESPN
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ファン心理では今現在でどれくらいプレイできるのかを拝んでから引退して欲しかった気持ちはありますが、プロの世界なので仕方ないですね。

わざわざ引退の言葉にジェイZのリリックを選んだクロフォード。

ご存知の通り、ジェイZは結局このアルバムをリリースした後も活動を続けています。

今になって思えば、ジェイZは当時まだまだ引退する気はなかったんじゃないかと邪推してしまいますが、

クロフォードが引用した”December 4th”はアルバムの2曲目。

3曲目に”What more can i say?” (これ以上何が言える?)を挟んで、

4曲目に、かの有名な”Encore”があります。

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「アンコールもらってもいいかい?まだ足りないだろう?

何を待ってるんだ?

最後にもう一度、お前ら騒いでくれよ」

Can I get an encore, do you want more?

…..Now what the hell are you waiting for

…..So for one last time, ni**a make some noise.

-Encore, Jay-Z

「もうやることはやった、これ以上何を見せれる?」から、

「最後にもう一度、騒ごうよ」と続くアルバムなんです。

39歳にして得点面で個人的なベスト月間を持ってきていたクロフォード。

今までお疲れ様。

もう42歳。普通はプレイするのは難しいかも。

でも、もしまだ機会があれば、戻ってきてくれないかな?笑

あなたも実はそう思ってるところ、あるんじゃない?

Frank Franklin II/AP
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